■古都京都 外国人観光客10円玉に驚愕!
人気の観光地・京都は、ゴールデンウィーク前からすでに大混雑です。目立つのは外国人客の姿です。25日は平年よりも気温が低いなか、外国人たちのお目当ては京都の宇治で絶大な人気を誇る世界遺産「平等院」。
国宝の「鳳凰堂」は10円硬貨に描かれている建物です。今から1000年近く前の平安時代、時の関白・藤原頼通によって建立されました。屋根の上には1対の鳳凰。極楽の池に浮かぶ宮殿、池の水面に映る姿から、そう呼ばれてきました。
真剣な眼差しでシャッターを切る女性。撮影した写真が国宝の鳳凰堂と藤の花のコラボレーションです。
境内に咲き誇る藤。今年は例年より1週間早く、ゴールデンウィークを前に、すでに見頃を迎えています。
3月の訪日外国人は去年のおよそ27倍に急増。181万人に上っています。
■GW前にすでに…京都が大混雑 人手不足も
ゴールデンウィークを目前に控えた観光地・京都。駅前には朝から荷物を持った外国人客の姿が絶えません。
乗客のほとんどが外国人客。雨合羽を着て続々とバスに乗り込みます。実は屋根がない2階建てのオープンバスです。一日乗車券3500円で乗り降り自由。二条城や金閣寺など、京都を代表する観光名所を巡ることができます。
インバウンド景気の復活を受け、観光バスは今年3月から本格的に再開。ただ、コロナ禍の3年間、運休する期間が長引いたため運転手が不足しています。
スカイホップバスマーケティングジャパン・中村充治取締役:「どこのバス会社も厳しいと思う。他の業種に移った運転手もいるが、これから本格復活に向けて、雇用も拡大していきたい」
■すでに大混雑「トラブルの原因」地元は懸念も
外国人客が殺到する商店街では、切実な問題も。400年の歴史があり、「京の台所」として親しまれる「錦市場」。390メートルのアーケードに鮮魚店や乾物店、土産物店などが軒を連ねています。訪れる客の8割が外国人だといいます。
ただ、商店側はかき入れ時のゴールデンウィークを前に、観光客が増えすぎることで起きる弊害、いわゆる「オーバーツーリズム」を心配しています。
山庄・仲内太朗社長:「市場全体で考えると、あまりにもたくさんの人が入りすぎて過密状態になってしまうとトラブルの原因になったり、そういうところが危惧される。基本的には、錦市場は食べ歩きが禁止。その場で食べてもらい(串などを)捨ててもらうが、分からずに持って歩く人もいる」
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